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主にぶいしくすさんのことについて。 ゆるーくひっそり。
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どうしてこう、眼をじーっと凝らさなきゃいけないイベントのときに限って寝不足なんでしょう。

しかも今回は前の日に緊張して眠れなくって~とかじゃなく、別件で徹夜です。ねむい。

家出る前、コンタクト入れるのめちゃめちゃ怖かったー…。

寝てないおかげで今ならいつでもハイテンションになれる自信がある!

だがしかし、階段上ったら動悸がすごくて俄かに命の危険を感じました。(くっ…押し寄せる年齢の波!)



よくわからん前置きになってしまいましたが、本日リーダーサカモトの舞台を観てまいりました。

上の文は会場に向かいながらウキウキいそいそ書いたんですが、観終わった今はとても同じテンションではいられませんネ。

イノハラさんが終演後に浅野さんとストレッチしちゃったときの複雑な心境が今ならわかるぜ。

とてもそんな気分じゃない!!



と、いうことで以下はネタバレですのでご注意を。

初発の感想なので直感的なことばっかりですが(汗)。


(旧ブログより)

まずはお約束、入口の巨大看板がかっこいいのなんので携帯のカメラにパチリ。

まだ陽が落ちる前だったのでバッチリくっきり写って大満足…の、はずが。

終演後にライトアップされてるさかもっさんがこれまたかっこよくて、思わずもう一度パチリ。

今それが待受になってます。(一週間くらいしたら戻る予感)



とりあえずですね、ピストルがパンパンいう度にいちいち驚いて死にそうになりました。

座席がガタッてなるくらい、文字通り飛び上がってしまいましたよー。はずい。

特に始めの、物陰からパーン!ってやつ。

まーじーで、心臓飛び出るかと思った。

他にも効果音とか照明とか、ホント怖かった。



うん、怖かったです。

3人で歌ったり笑い合ってたのに、その数分後には「必ず殺す!」って。



題材があれなだけに、覚悟はしていたつもりだったんですけどネ。

想像以上に救いのないかんじ。

とにかく衝撃的だった。



冒頭のシーンが終わって明転したときの朝焼けの空がすっごく綺麗で、

あぁなんでこんなに美しいものをバックに、これから繰り広げられるであろう殺伐とした物語を観なきゃならないんだろうかと思わず嘆きたくなりました。

始まったばっかりだっつーのにナニ悲しくなってんだよっていう。

劇中もずっと青い空とか、夕暮れの橙色の光に影だけ青っぽく浮き出るのとか、風景が綺麗。

そして綺麗であればあるほどやり切れない。



こっち(観客)は世界を俯瞰して観てるから、無責任にもわたしはずっと「仲良くすればいいのになぁ」ってハッピーエンドを願っていたような気がします。

クライマックスで2人が銃を向け合ったときも、どこかで2人は撃たないって信じて疑ってなかったと思う。

だからこそ、2人が同時に引き金を引いたのがものすごいショックだった。

撃ち合った後のヨロヨロ…バタッていうのがやけにリアルで、怖い。

彼らのやりとりの中にどうにかして救いや和解のきっかけを見出だそうとしてきたのに、横たわった2人の姿を突き付けらたらなんかもう何も考えられなくなってしまった。

ただただショックで、悲しくて、悔しい。

一緒にストーンズ歌って笑い合えるのになんでだろうなぁ。

その後の更なる結末はただ呆然と観てました。

やるせなくて悲しいのに涙も出ない。

あまりに衝撃的すぎて。



どんなにアンハッピーな結末でも、カーテンコールで役者さんたちが出てくればこれは物語だったんだ~ってほっと胸を撫で下ろすことができる。安心する。

わたしにとってはカーテンコールってそういう瞬間です。

だけど今回、なんだろう…全然安心できなかった。

飾りっ気なしの照明、おまけにBGM無し。

どこか淡々としてて、どうしても結末のアンハッピーな余韻を引きずってしまう。

もしかしてそれが狙い?とそこまで考えて、現実にこういう戦争があったんだってことを思い出した。

お伽話じゃない、ってことでしょうか。

観劇中に泣けなかった分、帰りの電車で一人になったときにじわじわきました。





ここからはちょびっと辛め

さかもっさん、上手くなったねぇ。

近年のミュージカルスターサカモトは歌以外のセリフがどうしても聞き辛かったのですが、今回は大分聞き易くなってました。

それでもまだちょっと癖というか節…?(苦笑)があって聞き取れないセリフがあったのと、声のトーンから心情が伝わってきたらよかったのになぁと残念に思いました。

怒鳴ってるかんじの強い口調でちょっと早口っていう状態がずっと保たれてて、会話の変化を見落としてしまうんですよね。

怒ってるのか悪態ついてるのか、目の前の人間が憎いのか戦争が憎いのか、ヨタ話してるのか主題に関わる話か、声音が一緒だからサラーっと流れちゃって「おや?」と思うこと数回。

表情を判読できる席ならともかく、セリフと心情が一緒に入って来ないのは観てる側としてちょっとキビシイ。

意図してやっているのとも違うみたいだし、うーん。



敵を許せない憎いって思ってたチキが、今すぐは無理でもいつかは許せる日が来るんだろうっていうシーンはすごくよかった。

ニノに接して自分と重なる部分があることを知って、それでも簡単には許すことができない苦しみとか辛さが痛いほど伝わってきた。

ニノを一方的に見つめるチキの姿が哀しくて痛かったです。



それから初っ端の登場の仕方に驚きました。

あれ、一階席の人はすっごい近いだろうなぁ。

あと意外にも筋肉ムキムキというか、厚くてビックリ。

今まではどっちかと言うと薄いイメージだったんだけども。

完全に蛇足だけど、確かHONEY BEATの学ランの下に着てたのもストーンズだったような?



市川さんは4月に観劇したお芝居の印象が強すぎて、客席に出てきたときのシリアスな雰囲気に一瞬誰だか分からなかったです。

でも話が進むにつれて、やっぱり笑いのある役だったので安心しました(笑)。

役の上でもツェラが喋るとホッとする。

殺伐とした状態の緩和剤みたいな。

で、物凄く巧い。

動きが全くないのに感情がストレートに伝わってくる。



内田さんはタンクトップ脱いだ瞬間、白!と思いました(笑)。

ほふく前進で登場するくせに白いよーぅ。

ニノは嫌な奴だったり可哀相だったり憐れだったり憎めなかったり、でもやっぱり憎かったり。

印象は変わるけどいつも極限状態なかんじ。

終盤の彼はひたすら怖かったです。



浅野さんは元気だな~!

チキたちのなかで異質な存在っていうのがよくわかる。

最後にジェーンが立ち去るシーン、後姿しか見えなかったんだけど一体どんな表情してたんだろう。

それによっては彼女の印象が大きく変わりそうだ。





冒頭の緊張感をずーっと強いられるのかと思いきや、正直中弛みしてるなーと感じてしまうシーンもあったりしました。

足裏掻くシーンのアドリブは少々やり過ぎな気が…。

間延びしちゃってるし、直前のシーンから考えても不自然なほどの馴れ合いの空気でなんかちょっと違和感。

これリピーターは面白い……のか?

本人たちは至極楽しそうだけど。



チキは何故そんなにもツェラを一人にさせまいとしているのか。

いや、わかるんだけど、でもそこまでこだわり続けるチキの想いというのがもうひとつ表出しきれてないような気がしてしまいました。

舞台を観ることって言葉や姿形を理解するだけじゃなくて、声や空気感や温度、感情といった形のないものまでもを「感じる」ものだと思っています。

頭で考えることは後からいくらでもできるけど、感じることはその瞬間しかできないから、チキのそれを感じとして受け取りたかったな。



最初はただ憎かったけど徐々に気持ちを変えていくチキと、反比例するように憎しみ恨みを加速させていくニノが観ていてすっごい苦しかった。

戦争は心の中にある。

…深い。

こわいね。





終演後はなんともいえない沈んだ気持ちになりましたが、そんな風に心を揺さ振られるのも嫌いじゃないです。

それどころか観終わってからもずっとうーんうーんと頭を捻り、考えずにはいられない作品って大好きだー!



まーなんだかんだ言いましても、結局リーダーに惚れ直して帰ってきたわけですけれども。

黒髪バンザイ!



いいお芝居でした。

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